脂肪のお話

脂肪とは

皆さん、脂肪と聞いてどんなことをイメージしますか?

どちらかというとネガティブなイメージが多くて、あまりポジティブなイメージは浮かんでこない方が多いのではないかと思います。

確かに脂肪の役割は、過剰に摂取したエネルギーを脂肪として体内に蓄積させる働きがあるため、体内の脂肪量が多くなってくると、太ったり肥満と言われるような状態になってくるため、あまりいいイメージは持たれないかと思います。

脂肪の役割の一つとして、体内の余剰エネルギーを脂肪として体内に蓄積させる働きがあります。しかし、脂肪の役割はそれだけではなく、生体内で様々な働きをしています。

その一つにホルモンの産生があります。

脂肪細胞から分泌されるホルモン

脂肪細胞から分泌されるホルモンを特に、アディポサイトカイン(またはアディポカイン)と呼びます。

このアディポサイトカインは1種類だけではなく、たくさんの種類のアディポサイトカインが脂肪細胞から分泌されています。

さらにこのアディポサイトカインを大きく二つに分けると、体にとっていい影響のある善玉アディポサイトカインと、体にとって悪い影響のある悪玉アディポサイトカインに分けられます。

実は善玉アディポサイトカインは、アディポネクチンというホルモン1種類のみで、後はすべて悪玉アディポサイトカインに分類されているんです。

アディポサイトカインにはたくさんの種類があるのですが、その中でも特に覚えておいてもらいたいのが、唯一の善玉アディポサイトカインであるアディポネクチンと、悪玉アディポサイトカインに分類されるレプチンです。

もちろん、悪玉アディポサイトカインには、他にも重要なものがあるのですが、とりあえずレプチンという名前を知っておいてもらえればと思います。

アディポネクチンとは

まず唯一の善玉アディポサイトカインであるアディポネクチンの働きですが、動脈硬化や糖尿病などを予防してくれる働きがあるんです。

しかし、このアディポネクチンの分泌量は、体内の脂肪の量と逆相関の関係にあって、体内の脂肪の量が適正であれば、しっかりと分泌されるのですが、食べ過ぎや運動不足などによって体内の脂肪の量が増えすぎてしまうと、アディポネクチンの分泌量が減ってきてしまうのです。

つまりアディポネクチンによる動脈硬化や糖尿病などの予防効果が少なくなってしまうため、生活習慣病になりやすくなってしまうんです。

レプチンとは

次に悪玉アディポサイトカインの一つであるレプチンの働きですが、レプチンの働きは、摂食抑制と、エネルギー消費亢進をもたらす働きがあります。そのため、抗肥満ホルモンとも呼ばれています。とすると、体にとっていい働きをしてくれるため、レプチンも善玉アディポサイトカインに分類されそうですが、実は体内の脂肪量が増えてくると、それに比例してレプチンの分泌量も増えてきます。すると、レプチン抵抗性という状態になって、レプチンが機能しなくなってしまうんです。

つまり、摂食抑制が機能しなくなるため、食べても食べても満腹感が得られにくくなったり、また、代謝が低下し、エネルギー消費が十分に行われなくなってしまい、さらに肥満が顕著になる負のサイクルにはまってしまうんです。

レプチンには他にも働きがあるのですが、それはまたの機会に書いてみたいと思います。

まとめ

今回は脂肪について、私が知っていることを少し書いてみました。女性にとっては気になる脂肪。ネガディブなイメージが強いところもありますが、ただ単に余剰エネルギーを溜め込む働きだけでなく、アディポサイトカインというホルモンを分泌する重要な働きもあるんです。

体内の脂肪が過剰になると、生活習慣病などのリスクも増しますが、逆に脂肪の量が極端に少なすぎても、体にとってはあまりよろしくないんですね。何事もバランスが大事です。