女性にとって悩ましい問題の一つとして、「冷え症」があります。
特に寒くなってくると、手足が冷たくて、寝るときも靴下が手放せないという方も多いのではないでしょうか。
冷え症は高齢になればなるほど増加する傾向にありますが、若い人も肌の露出が多いファッションや、過度なダイエットなどの影響で、冷え症が多くなってきていると言われています。
冷え症のタイプ
冷え症はその症状の違いによっていくつかのタイプに分類することができます。そのため、その症状に合ったケアをする必要がありますので、まずは自分がどのタイプの冷え症に当てはまるのかを知っておく必要があります。
また、手足などが冷えやすいため、暖房やカイロなどを使って外部から手足を温めようとされる方もいますが、それはあくまで対処療法にしかなりません。冷え症の多くは、末梢血管などが狭くなるために血流が低下してしまうことが主な原因です。そのため、狭くなった血管を広げてあげるようなケアが必要になります。
血管が狭くなってしまう原因は、運動不足や老化などの影響で腰やお尻、脚などの筋肉が硬くなってしまい、硬くなった筋肉がその周囲の神経を圧迫することで、下半身の血管が狭くなってしまいます。そのため、血管が狭くなっている根本的な原因である硬くなった筋肉を柔らかくしてあげることや脚の筋肉をしっかりと鍛えてあげることが重要です。
硬くなった腰やお尻、脚の筋肉をストレッチで柔らかくしてあげることで、周囲の神経の圧迫が取り除かれ、血管の正常な機能を取り戻すことができ、冷えを改善することができます。
また、その他にも過度なダイエットをしている若い女性に多い、摂取カロリー不足や運動不足、基礎代謝量の低下などが原因で起こる冷え症もありますので、まずは自分がどのタイプの冷え症に当てはまるのかをしっかりと理解し、その根本的な原因に対してケアをしていくということが大切です。
西洋医学と東洋医学の冷えに対するとらえ方の違い
冷えは西洋医学では病気としてとらえられてはいませんが、東洋医学では冷えは病気の前駆症状(未病)と考えられており、漢方薬などによる治療も行われています。東洋医学では特に首、お腹、足首の三カ所を冷やしてはいけないとされています。なので、特に冬場はその三カ所を冷やさないような服装を心掛けた方がいいようです。
できるだけ体を冷やさないような生活習慣を心掛け、病気を引き起こさないような体づくりをしていきたいものです。