靴の役割とは
普段私たちが何気なく履いている靴ですが、靴の歴史はかなり長く、現在発見されている世界最古の靴は5,500年も前のものだそうです。
長い歴史を持つ靴ですが、靴の役割は外を歩く時にケガをしないようにとか、足が汚れないようにとか、それだけではありません。
歩く時に足を保護することも靴の役割の一つですが、保護と同時に歩く時の機能性を高めてあげることも靴の大事な役割の一つです。
しかし、靴選びの時に自分の足に靴が合っていて、さらに機能性を高めてくれるような靴を選ばないと、機能性を高めることはできませんし、靴が原因で様々な足のトラブルを引き起こすこともあります。
そのため、今回は靴を選ぶときのポイントについて書いてみたいと思います。
正しい靴選びのためのポイント
靴はできるだけスニーカータイプのものを
靴を選ぶときはやはりデザイン面も重要な要素になってきますが、タイプとしてはやはりスニーカータイプのものがおすすめです。
ファッション性の高いハイヒールやつま先部分の細い靴などを選びがちですが、足の健康を考えると、負担の少ないスニーカータイプの靴をおすすめします。
もちろん、ハイヒールやつま先部分の細い靴を全く履いてはいけないというわけではありません。
結婚式など、華やかな衣装を着用する時は、それに合わせて靴もファッション性の高いものを履きたくなります。
そのような場面では無理せずファッション性の高い靴を履いてもいいと思うのですが、足に負担のかかりにくい靴も一緒に持って行き、結婚式が終わったら靴を履き替えるなどの工夫が必要かなと思います。
足に負担がかかりやすい靴を3時間以上履いていると、足の変形が始まるとも言われています。
日頃からできるだけ足に負担のかからない靴を履くようにしましょう。
自分の足に合った適切なサイズの靴を選ぶ
自分の足に合った靴を選ぶためには、まず自分の足の正しいサイズを知っておく必要があります。
足のサイズは足長(踵からつま先までの長さ)だけでなく、横幅も大事です。
横幅がきついからと言って自分の足に合っていない大きな靴を選ぶと、タコや指の変形にもつながります。
靴を選ぶ時は、足長だけでなく横幅も自分の足に合っているかどうかを確かめるようにしましょう。
また、実際に履いてみて、つま先部分に1cm程度の余裕があるサイズを選びましょう。(子どもの場合は5〜7mm程度)
機能性を高める靴を選ぶ
靴の役割には足を保護するだけでなく、歩行時の足の機能性を高める働きもあります。
機能性を高めるためには、「ボールポイント」と呼ばれる指の付け根部分がしっかりと曲がり、「シャンク」と呼ばれるボールポイントから踵の部分が曲がらないしっかりとした硬さがあることがポイントです。
「素足感覚」といって靴底がグニャグニャと曲がるスニーカーも売られていますが、このような靴は足の機能性を高めてくれないため、おすすめしません。
靴は選び方によっては足の機能を高めてくれる反面、足に合っていない靴を履き続けると、タコや巻き爪、外反母趾など、足のトラブルを引き起こすこともあります。
自分の足に合った適切な靴を選ぶようにしましょう。