小さいうちからの足育はとても重要です。
大人になると扁平足を治すことはできません。正しくは扁平足を矯正することはできないけど、インソール等を使って正しい位置に補正することは可能です。
大人になると扁平足を矯正できなくなってしまう理由は、骨格が靭帯でがっちりと固定されてしまうためです。
しかし、子どもはまだ大人のように靭帯が強靱でないため骨同士のつながりが弱く、骨格がまだしっかりと安定していないんです。
そのため、環境次第で土踏まずがしっかりと形成される場合もあれば、逆に足のアーチがつぶれて扁平足になることもあります。
子どもの足を健やかに育てるためには
子どもの足を健やかに育てるために必要なのは、
- たくさん歩く
- 足に合った靴を履く
- 足の保清・保湿を心掛ける
などがあります。
1.たくさん歩く
現代は交通機関の発達で、昔より歩く機会が減っています。
特に田舎では自動車での移動が多いため、都市部の子どもよりも田舎の子どもの方が扁平足の割合が多いとも言われています。
歩く機会が減ると、足の指を使う機会が減ります。
そうすると足の筋肉が十分に発達せず、適切な足のアーチが形成されにくくなります。
近距離の移動であれば、車は使わず、できるだけ歩いて移動するようにした方がいいでしょう。
それが難しければ、週末の休みの日などは、家の中でばかり遊ばず、できるだけ公園などの外遊びに連れ出すようにしてみてください。
もちろん夏場の暑い日などは、熱中症に注意することも必要です。
2.足に合った靴を履く
たくさん歩くことが健康な足を育てるためにいいと言っても、正しい靴を選べていなければ、いろいろな足のトラブルを引き起こしてしまいます。
靴選びで大切なのは、子どもの足にきちんと合っていること。
基本的には大人の靴選びと一緒です。
下記の記事もご参照ください。
子どもの健康な足を育てていく上で大事なのは、足の指がしっかりと使える状態にあることです。
そのため、トーボックスと呼ばれるつま先部分に指を動かせるだけの余裕がある靴の方がいいでしょう。
余裕がある方がいいと言って足に合っていない大きめの靴を履いてしまうと、靴の中で足がずれないように足の指で踏ん張ってしまうため、結果として足の指の動きを妨げてしまうことになります。
さらに大きすぎる靴は浮き指の原因にもなると言われていますので、必ず足に合った靴を履かせるようにしましょう。
目安はつま先部分に5〜7mm程度の余裕が必要です。
スニーカーだから何でも大丈夫というわけでもありません。
スニーカーでもつま先部分が細くなっている靴もありますので、必ず確認してから買うようにしましょう。
3.足の保清・保湿を心掛ける
子どもは汗っかきです。
足も1日1リットルほど汗をかくと言われています。
足の保清が十分にできていないと水虫などの原因になることもあります。
靴下は履かせない方がいいと聞くことがありますが、靴を履く時は靴下も一緒に履いた方がいいでしょう。
理由は、足を清潔に保つためです。
靴下を履いておけば、靴下が汗を吸ってくれます。
靴下は毎日洗濯するものなので、靴下を履いて靴を履けば、靴の中はそれほど汚れることはありません。
でも、靴下を履かず、素足のまま靴を履くと、足から出たたくさんの汗は、当然、靴に直接染みこんでいくことになります。
毎日靴を洗ってあげるのであれば、素足のまま履かせてもいいでしょうが、毎日靴を洗うのは大変です。お子さんが何人もいる家庭だったらなおさらです。
靴下を履いたからといって、靴の中での指の動きが制限されることはほとんどありません。
それよりも、むしろ靴選びを慎重に行う方がよほど大事です。
小さい靴や大きすぎる靴、足に合っていない靴などを履いている方が、足指の動きは制限されてしまいます。
また、つま先部分の形にも注意してみましょう。
スニーカーであっても、海外のブランドのものは、つま先部分が細くなっているものもあります。
また、保清後の保湿も大切です。
皮膚を健康な状態に保ち、皮膚のバリア機能を高めるためには保湿をして潤いを与えてあげることが大切です。
保清と保湿で皮膚を健康な状態に保ち、水虫菌などの外敵から足を守ってあげるようにしましょう。
こちらの記事も参考になりますよ。