「子どもは汗っかきなので保湿なんて必要ないでしょ!」ということを聞くことがありますが、果たして本当に子どもは保湿をする必要はないのでしょうか?
確かに子どもは汗っかきなので身体は湿っていますが、お風呂上がりの子どもの肌は意外と乾燥しているんです。
子どもの皮膚は水分量は多いけど、皮脂量は少ないので要注意!
子どもは大人と比べて肌の水分量は多いのですが、皮脂量は大人よりも分泌量が少ないため、子どもの肌も乾燥しやすいんです。
子どもは20代の女性と比べると半分以下しか皮脂がありません。子ども、特に赤ちゃんだと「こんなに小さい子の肌に何か塗らないといけないですか?」と聞く方がいます。しかし、小さい子ほど、皮膚そのものも薄いため保湿したり保護したりすることが大事なんです。
森戸やすみ 冬の子どものスキンケア
そのため、皮膚が乾燥しやすいお風呂上がりに、保湿をしてあげることは、子どもの肌を守ってあげるために必要なことなんです。
石けんを使って化学的に皮脂を取り除いてしまったら、保湿剤を使って肌をしっかりと保湿してあげましょう。
空気が乾燥してくるこの季節、お風呂上がりは保湿も忘れずに!
10月に入り、朝晩だけでなく日中も寒くなってきましたが、寒くなると空気も乾燥しやすくなるため、皮膚は乾燥しやすくなります。
可能であれば1日2回は保湿してあげる方が効果的なようですが、難しい場合は、お風呂上がりだけでも保湿してあげるようにしましょう。
わが家では冬場だけでなく夏もお風呂上がりの保湿を欠かしません。
夏は汗をかきやすいので、皮膚は湿っているように感じますが、汗を拭いたり洗い流したりすることで、皮膚のバリア機能も壊れてしまうのです。
そのため、夏場でも保湿は大切です。
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秋から春にかけてはクリーム系の保湿剤でしっかりとお風呂上がり後の保湿をしてあげていますが、夏場もローション系の保湿剤を使って保湿をしてあげています。
さらに肌をしっかりと保湿してあげることは、アレルギーを予防することにもつながるそうです。
肌に塗るものには、ワセリンのように肌の水分喪失を防ぐものと、「ヒルドイド」のように水分を与えるものがありますが、どちらでも構いません。皮膚のバリアー機能が失われていると、そこから、いろいろなものが侵入してアレルギーを発症することが知られています。
2014年に国立成育医療研究センターの大矢幸弘医師らが行った研究を紹介します 。両親やきょうだいに1人以上のアトピー性皮膚炎の人がいる新生児に、生後1週から生後32週まで毎日、保湿剤の塗布を行ったところ、そうしなかった乳児 よりも3割アトピー性皮膚炎の発症が少なかったとのことです。(https://www.ncchd.go.jp/press/2014/topic141001-1.html
)
肌のバリアー機能を保持することは、アレルギー予防になるということを示唆しています。アトピー性皮膚炎でなくても、私の娘たちはカサカサでかゆくなってしまい、夜中に目覚めることもあるので、必ずお風呂上がりはワセリンか保湿クリームを塗るようにしています。
森戸やすみ 冬の子どものスキンケア
足の保湿も忘れずに!
お風呂上がり後の保湿は、顔から足の先まで、全身を保湿するようにしています。
足は保湿と同時にマッサージも兼ねて行うようにしています。
保湿の時にマッサージも合わせて行うことで、親子のスキンシップにもなるのでオススメです。

足の筋肉をゆっくりストレッチするようにマッサージを行ってあげましょう。
お子さんに浮き指などの症状が見られる場合は、足の指をしっかりとストレッチしてあげることも症状改善に有効な場合があります。
寒くなってくるこれからの季節、しっかりと保湿を行って、お子さんの肌を守ってあげてください。