子どもの足の成長を考える上で、靴選びはとても大切になってきますが、どんな靴が子どもの足の成長にとって良いのか、なかなか難しいですよね。
一般的にはスニーカータイプのもので、紐靴ではなくマジックベルトタイプのもので・・・などなど思い付くと思いますが、今回は、子どもの靴選びで意外と見落とされている大切なポイントを2つご紹介したいと思います。
子どもさんの靴を選ぶ際の参考にしてみてください。
子どもの靴選びで重要な2つのポイント
子どもの靴選びで重要な2つのポイントは、
- かかとの部分に硬いカウンターが入っている靴
- マジックベルトが折り返しになっている靴
の2点です。
なぜこの2つが大切なのか、詳しく解説していきたいと思います。
1.かかとの部分に硬いカウンターが入っている靴
靴選びで意外と見落とされがちなポイントの一つが、かかとの部分です。通常、ここには「カウンター」と呼ばれる硬い芯が入っています。
このカウンターと呼ばれる硬い芯が入っていることで、かかとがしっかりと安定するのですが、カウンターが入っていないスニーカーも多いため注意が必要です。
カウンターが入っている靴と入っていない靴


カウンターが入っている事のメリット
子どもはよくかかとを踏みつぶして靴を履いていることがあります。
注意してもなかなか聞いてくれない事も多いため、ついついそのまま履かせてしまう事もあると思いますが、かかとを踏みつぶして歩いたり走ったりするとどうしても靴が脱げやすくなるため、脱げないように指で踏ん張って靴を押さえつけるようにして歩くようになってしまいます。
そのような状態が続くと、ハンマートゥと呼ばれるような足指の変形につながります。そのような足指の変形を防ぐためにも、靴のかかとを踏みつぶさず、正しく履くことが大切です。
かかとを踏みつぶさないようにするには
子どもが靴のかかとを踏みつぶして履いてしまうのは、かかとにカウンターが入っていないため、容易にかかとを踏みつぶせてしまう事も原因の一つです。
そのため、靴のかかとを踏みつぶさせないようにする対策の一つとして、かかとの部分に硬いカウンターが入っている靴を選ぶ事も対策の一つとして有効です。
かかとの部分に硬いカウンターが入っていると、子どもはかかとを踏みつぶしたくても踏みつぶせません。そのため、かかとのカウンターは、子どもが靴を履く時に、かかとの部分を踏みつぶしてしまう事を予防する効果もあります。
さらに、子どもの足はまだアーチが十分に形成されておらず扁平足の状態にあるため、かかとが内倒れしやすい状態にあります。そのため、かかとの部分に硬いカウンターが入っていると、このかかとの内倒れを予防する事も可能です。
見落としがちな部分ですが、かかとの部分に硬いカウンターが入っているかどうかも、しっかりと確認してから子どもの靴を選ぶようにしましょう。
2.マジックベルトが折り返しになっている靴
もう一つのポイントが、マジックベルトの部分です。
小さい子どもにはまだ紐靴は難しいのでマジックベルトタイプの靴を選ぶ事が多いし、売られている靴もマジックベルトタイプの物が多いと思います。しかし、単にマジックタイプになっていれば何でもいい訳ではなく、この部分もちょっとしたポイントがあります。
それは、マジックベルトが折り返しになっているかどうかです。
マジックベルトが折り返しになっている靴と、折り返しになっていない靴

折り返しになっている事で、子どもの弱い力でもテコの原理でしっかりと締めることができるんです。
折り返しになっていないタイプと比べると、折り返しになっているタイプの物が圧倒的に弱い力でもしっかりと締めることができます。
見落としがちなポイントですが、自分で靴が履けるようになったら、ぜひマジックベルトが折り返しになっているものを選んであげてください。
靴を履く時は毎回マジックベルトを締め直すことが大切です。
しっかりと締めておかないと靴の中で足がズレやすくなり、靴が脱げてしまう事もあるため、かかとを踏みつぶして歩いている時と同様に、足の指で踏ん張って歩いてしまうため、足指の変形につながってしまいます。面倒かもしれませんが、毎回必ずマジックベルトを締め直して履くように癖をつけてあげるようにしましょう。
最後に
今回は子どもの靴を選ぶ時に見落としがちな2つのポイントについて書いてみました。
生まれてすぐの赤ちゃんは皆んな足のアーチがない扁平足の状態です。そこから徐々に足のアーチが形作られていきます。
そのため、子どもの時の靴選びはとても大切です。
子どもの足は成長も早く、すぐにサイズが合わなくなってしまいますが、その子の足に合った適切な靴を正しく履かなければ、足のアーチが形成されないばかりか、足指の変形にもつながることがあります。
ぜひお子さんの靴選びは大切にしてあげてくださいね。